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これをおさえれば大丈夫!マンションで安心してアクアリウムを始めるには

(2017.4.14)
Yellowsurgeon

小さなスペースで、驚くほど不思議な別世界の彩りを見せ、癒しの空間を与えてくれる「アクアリウム」。水槽が必須のアクアリウムは、特有の大変さもありますが、水の中を優雅に泳ぐ色とりどりの魚たちが見せてくれる穏やかな世界は、ふとした瞬間に癒やしや幸せを与えてくれます。
今回は、アクアリウムを気軽に楽しみたい方に、マンションでの注意点と初心者におすすめの魚と水槽をご紹介します。

初心者におすすめの水槽サイズ

・コスパも管理もしやすい60cm水槽がベスト
アクアリウムのスタートとしておすすめなのは、初心者向けと言われる「60cm水槽」です。
一番ポピュラーなサイズで、中型水槽として水換え時もバケツ2杯程度で済むメンテナンスのしやすいサイズとなっています。アクアリウムは水質を安定させることが大切です。水質維持にはある程度の水量が必要となるため、小さいサイズはなるべく選ばない方が良いのです。
水槽のサイズによって入れられる魚のサイズや数が変わるため、それなりに魚を入れやすい60cmは、アクアリウムの楽しみを知るには充分です。
また、規定サイズでもあるため、水槽台やフィルター、照明などアクアリウムに必要な器具が手に入りやすく安価にもなりやすいため、初心者に揃えやすいということもあります。

初心者向けの魚は?

・はじめての魚は「パイロットフィッシュ」を
アクアリウムの醍醐味として、自分の好きな水の中の世界を水槽にデザイン出来るというところです。底床にソイル(土)や砂利を入れ、水草をセットすれば、あとはこの中を泳いでくれる熱帯魚がいれば完成となりますが、熱帯魚ショップに行くとたくさんの種類の魚に出会い、どの魚を飼いたいか迷ってしまうもの。
アクアリウム初心者さんは、水槽の水質の安定を図るためにも「パイロットフィッシュ」としてテトラなど温和で丈夫な魚を入れるのがよいでしょう。「パイロットフィッシュ」とは、水槽を良い方へ導く魚という意味で、水質の変化に強いテトラ類が選ばれることが多いです。
テトラは、熱帯魚としても非常にポピュラーで、赤や青の鮮やかな体色を持つ種類が多く、水槽の間を泳ぐ姿も見応えがあり、水槽の初期を支えてくれる頼もしい魚です。また、非常に手頃な価格で購入出来るので、入門魚としても最適です。

・慣れてきたら水槽のメンテナンスを
水質が安定してきたら、水槽の苔を食べてくれるエビ類や苔を主食とする熱帯魚を入れ、水槽の掃除をしてもらいましょう。 水槽には様々な種類の苔が生えますが、その苔を種類ごとに食べてくれるエビや熱帯魚が存在します。水槽の中で世界を形作っている場合、その世界に合うかどうか、発生した苔を食べてくれる種類かどうかをしっかりと確認して水槽内に入れましょう。
エビ類は比較的丈夫ではありますが、安易に投入せず水合わせをして、水温をチェックしてからゆっくりと入れてあげてください。水槽に入れている魚の種類によっては、エビを食べてしまうものもあるので、要注意です。
また、水草を植えたばかりの状態だと、エビが水草を食べてしまうこともあるので、入れた後は十分観察してください。

マンションで水槽を設置する際に気をつけること

・水槽は実は重い!?
水槽の重量はおよそ19kg。そこに水槽台、水と魚、アクアリウム用の器具が付随してくるため、合計するとそれなりの重みになります。マンションの床が抜ける、という事はまずありませんが、床の傷みを軽減するためにも荷重分散措置をすることが安全です。
設置場所としては、重みに強い壁や梁のある場所がベストです。水槽台の下にそれよりも一回りから二回りほど大きい「コンパネ」を敷いて設置しましょう。
「コンパネ」は荷重分散のために敷く12mmほどの厚みがある耐水合板です。ホームセンターやネット通販で気軽に買うことができます。「コンパネ」がインテリアにマッチしない場合、インテリアに合うようにペイントを施しても良いかもしれません。合板なので、好みに合うデザインにしやすいのもコンパネの良いところです。

・水漏れ対策:水槽と壁の間に余裕を
水漏れのパターンは主に3つあります。
(1)配管の継ぎ目からにじむように漏れる場合
(2)水槽の水が溢れて洪水になる場合
(3)水槽が割れて水が漏れる場合

配管の継ぎ目から滲むように水が漏れている場合は、問題の発生に気がつきにくいため要注意です。うっかり放置してしまうと、漏れた水が原因でフローリングにカビが発生してしまうことも。
水漏れのチェックのためにも、壁と水槽の間に、上半身を入れて作業できるくらいの余裕を持たせることが重要です。水槽と壁や床のあいだに十分な空間があることで視認性が良くなり、水漏れに気付きやすくなります。

・水漏れからの漏電火災には細心の注意を
水漏れによる浸水はもちろんですが、漏電火災という大きな問題もあります。
地震によるちょっとした水溢れ、水槽の水漏れなどにより、電源タップに水がかかってショートしてしまう可能性があります。対策としては、揺れや水漏れがあったとしても水がかからないように、水槽よりも高く遠い位置に電源を設置することです。
また、ほとんどの器具においても言えることですが、水以外にもホコリが原因になる場合もあります。これはトラッキング現象と言われ、コンセントに長期間溜まったホコリによってショートする現象です。これを防ぐには、コンセントのこまめな掃除や市販されているケーブルボックスも有効です。
水槽に使う電気としては、10個口の電源タップ1~2つで事足りることがほとんど。電源タップにひとまとめにして、万一の際には大本のコンセントからすぐに抜いて通電を止めるようにしましょう。

・保険のススメ
万が一、水槽の水が漏れて階下の住人に迷惑をかけてしまった場合、濡れてしまったものの買い替え、壁紙・天井・床の張りなおしなどで、百万円程度の弁済が発生する可能性があります。こうした事故に備えるためにも、水漏れによる損害を補償してくれるクレジットカードの有料保険やマンション保険に加入しておきましょう。
保険に加入するときは、補償項目に「水槽の水漏れに対応しているか」「自分の家財は保障の対象になるか」「階下の家財は対象になるか」「建物の補修は対象になるか」が入っているかを必ず確認しましょう。

アクアリウムは大変さもありますが、水の中の小さな世界はその問題を補っても余りある魅力を持っています。
上手に飼えば、何年も水槽を維持できますし、魚も繁殖したり、慣れて餌をねだるようになり、水槽だけの小さな世界にそっと参加することができるようになります。
愛情を注いだ美しい魚たちとのアクアリウムライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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