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旅行、ショッピング、通勤…。目的・用途別のおすすめクレジットカード

(2018.8.23)

日本のクレジットカード会社であるJCBが日本全国の一般消費者3,500人(20代から60代の男女)に対して行った調査(※1)によると、日本のクレジットカード保有率は 85.1%で、保有者1人あたりの平均保有枚数は3.2枚となっています。

ただ、クレジットカードにもさまざまな種類があり、特典やメリットが異なるため、どのクレジットカードを使えばいいのか迷ってしまうことも…。そこで今回は、クレジットカードの基本知識をおさらいするとともに、用途別のおすすめクレジットカードを紹介します。

※1:クレジットカードに関する総合調査(JCB)

VISA、MasterCard、JCBってそもそも何?


日本はもちろん、海外旅行先の国で使える主なカードブランドとして、VISA、MasterCard、JCB が挙げられます。それぞれどのような違いがあるのか、順に見てみましょう。

◎VISA
売上高で約50%のシェアを誇り、世界で一番使われているカードブランドです(※2)。世界の200以上の国・地域で利用でき、国内での利用はもちろんほとんどの海外旅行先で使うことができます。アメリカに本社を置き、自社でクレジットカードは発行せず、日本では三井住友VISAカードに代表されるように提携会社がクレジットカードを発行する形式で展開しています。

◎MasterCard
VISAに次ぐシェアを持つカードブランドがMasterCardです。世界シェアは約30%で、こちらも世界200カ国以上利用可能。VISAかMasterCardのいずれかを持っていれば世界中どこに行っても困りません。MasterCardもアメリカに本社を置く会社で、提携カード会社を通じてクレジットカードを発行しています。

◎JCB
VISA、MasterCardがアメリカ企業であるのに対して、JCBは日本企業が提供する国際的に使えるカードブランドです。VISA、MasterCardとの違いはJCB自身が発行する「プロパーカード」と呼ばれるカードが存在する点です。

◎その他のブランド
その他の国際カードブランドとして、富裕層をターゲットとしているアメックスやダイナースクラブカード、中国企業が展開する中国銀聯があります。

※2:クレジットカード売上高世界シェア(三井住友カード)

クレジットカード発行会社って?

VISA、MasterCardといった国際ブランドと提携して、実際にクレジットカードを発行しているのがクレジットカード発行会社です。同じ国際ブランドのカードでも、発行会社によってサービス内容が異なります。さまざまな会社がクレジットカードを発行していますが、大きく分けて信販系カード会社、銀行系カード会社、流通系カード会社があります。

◎信販系クレジットカード
三菱UFJニコス、オリコなど信販会社が発行会社となっているクレジットカードです 。ポイントが貯まりやすいものや、還元率が高いもの、有効期限がないものなど、 幅広い種類のクレジットカードがあります。

◎銀行系クレジットカード
メガバンク系列の銀行や地方銀行などが発行会社となっているクレジットカードです。銀行系クレジットカードはキャッシュカードと一体型になり、ATM利用手数料などの各種手数料が優遇されるケースもあります。

◎流通系クレジットカード
コンビニエンスストアやスーパー、百貨店などを運営している会社が発行会社となっているクレジットカードです。その会社の店舗で買い物をすると、通常より高いポイント還元を受けられるメリットなどがあります。


用途別、オススメのクレジットカードは?

複数枚クレジットカードを保有すると、どのカードを利用すればよいか迷うことがあるかもしれません。冒頭のJCBによる調査では、一番多く使うクレジットカードを利用する目的は「ポイントやマイルが貯めやすいから(49.7%)」。やはり、クレジットカードについている特典の魅力は大きいようです。そこで、ライフスタイル別にオススメのクレジットカードを紹介します。

<ネットショッピングを頻繁に利用する方>
インターネットのショッピングサイト、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどをよく利用する方は、それらが発行しているクレジットカードを選ぶのがオススメ。一般的にクレジットカードのポイント還元率は高いもので1%(100円につき1円分のポイントが貯まる)ですが、楽天カードを利用した場合、楽天市場の買い物は楽天スーパーポイントが3倍になるなど、ポイント還元率が高くなります。Yahoo!カードもYahoo!ショッピングで貯まるTポイントが3倍になります。

また、ポイントの還元率が高くなるキャンペーンもそれぞれのネットショッピングサイトで随時開催されています。普段からネットショッピングを利用されている方はそのサイトにあわせて、クレジットカードを選んでみてはいかがでしょうか。

<マイルを貯めて旅行に行きたい方>
利用する航空会社が発行しているクレジットカードを、買い物にも利用することでマイルが貯まりやすくなります。

例えばJALの場合「JALカードショッピングマイル・プレミアム」(年会費 3,240円(税込))に入会して、普段の買い物をクレジットカードで利用すると100円につき1マイルが貯まります。東京ー沖縄なら15,000マイル必要ですので、150万円分のクレジットカード利用で東京ー沖縄の往復航空券が入手できます。

<便利さを求める方>
公共交通機関やコンビニエンスストアの支払いにSuicaを利用している方は「Suica付きクレジットカード」がオススメです。

クレジットカードとSuicaが一体になりSuicaとして使えるほか、オートチャージ機能が備わっているので、現金でチャージする必要がありません。また、iPhoneのApple Payに登録するとiPhoneをかざしてSuicaとして利用でき、オートチャージもされます。

そのほか、買い物でクレジットカードを利用する以外に、毎月の電気料金や携帯電話料金、保険料等の固定費の支払いをクレジットカードで行うことで、支払い額に応じたポイントを獲得することができます。また、百貨店が発行するクレジットカードであれば、次の買い物時にポイントを利用することができたり、優待セールなどカード会員向けのサービスも見逃せません。

しかし、あくまでも計画的な活用が前提です。ファイナンシャルプランナーの藤井亜也さんは、クレジットカード使用時の注意点をこう話します。

「クレジットカードの支払いを分割やリボ払いにすると、手数料(金利)が複利で増えていつまでも支払いが終わらないといったカード地獄に陥ってしまいます。一方で一括であれば家計の管理もしやすくなります。JCBが提供しているデータでは、現金で家計管理をしている人より、カードで管理している人の方が貯蓄額は高いという結果が出ています。自己管理ができれば問題ないということです」

また、ポイントやマイルには使用期限があるので要チェックとのこと。それぞれのライフスタイルにあうクレジットカードを選び、特典を使って楽しみたいものです。


<監修>
ファイナンシャルプランナー 藤井亜也(株式会社COCO PLAN 代表)
https://www.cocoplan.net/


photo: Getty Images

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