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大掃除は今年で卒業!時短でできる大掃除+汚れを予防する部屋づくり

(2018.12.18)

早いもので2018年が終わろうとしています。何かと忙しい年末に、やらなければいけないことの1つに「大掃除」があります。
「大変」「面倒くさい」と大掃除に後ろ向きになってしまうのは、汚れがたまっているから。そんな大掃除を楽にするのが、知的家事プロデューサー本間朝子さんが提案している、あらかじめ汚さない工夫をする「予防掃除」です。
大掃除のついでに掃除のしやすい部屋にしてしまえば、その後の掃除がぐんと簡単になります。2018年の汚れをさっと取り除き、新年からいつもきれいな部屋でいられる部屋づくりをしませんか?

掃除にかかる時間は実は短時間
大掃除は半日、または1日仕事のイメージがありますが、実はそれほど時間をかけずに終わらせることができます。それぞれの掃除にかかる時間を計ったことはありますか?本間朝子さんの著書に紹介されている「掃除にかかる時間」を見ると、意外と短時間ということがわかります。

排水口(台所、浴室など)        30秒
トイレ掃除               2分
玄関の掃き掃除             1分
洗面台掃除               30秒
コンロの拭き掃除            5秒
ダイニングテーブルの拭き掃除      10秒

大掃除は普段できない所まで掃除するとしても、実はそれほどの時間はかからないのです。「掃除は大変、時間がかかる」と思い、掃除に取りかかるまでの時間が長くなっていませんか?機会があれば掃除にかかる時間を計ってみると良いかもしれませんね。

「掃除は簡単、短時間で終わる」と、心理的なハードルを下げましょう!


大掃除+予防掃除を一気にこなすプログラム

今年は、大掃除のついでにそもそも汚さないように工夫する「予防掃除」をプラスしましょう。汚れをどう掃除するかではなく、汚れないようにする「予防掃除」のポイントを本間朝子さんに教えていただきました。
 汚れるものの使用をやめる
 汚れがつかないようにカバーする
 汚れがたまる場所をなくす

それでは、大掃除を短時間で終わらせる手順とともに、予防掃除の組み込み方をご紹介します。

<<掃除の手順>>
キッチン①→リビング①→キッチン②→リビング②→浴室→トイレ

キッチン①
コンロや換気扇の油汚れがある物に重曹水や洗剤をかけ、ゴミ袋などに入れて放置します。スペースがない場合は、油汚れがある場所にキッチンペーパーを敷き、重曹水や洗剤を吹きかけておくだけでもOKです。

<予防掃除>
コンロのまわりにキッチンツールや調味料があると、油汚れがつき掃除が大変になります。コンロ周辺に置くものは最小限にするよう整理しましょう。


リビング①
キッチンの汚れが浮いてくるのを待つ間、リビングの天井から照明、棚の上というように、高いところからモップでほこりを落とします。空気中のほこりが床に落ちるまで、キッチン掃除に戻ります。

<予防掃除>
棚やソファなど壁にぴったりつけて配置しがちですが、この配置が隅にほこりをためて掃除がしにくくなる原因になります。大掃除のタイミングで、掃除機やワイパーのヘッドが入る空間をあけて家具を配置します。


キッチン②
キッチンのコンロや換気扇の油汚れが浮いた状態になると、簡単に落とすことができます。コンロや換気扇の汚れが取れたら、キッチン掃除は終わったようなもの。後は、冷蔵庫の中や外、炊飯器などの家電を拭いたり、流し台を掃除したりします。

<予防掃除>
冷蔵庫の上はキッチンの油でベタベタになる場所です。嫌な汚れを拭かなくてすむよう、冷蔵庫の上を掃除したらラップでカバーします。その後は、ラップを交換するだけでOKです。


リビング②
リビングは、ほこりが床に落ちた頃、一気に掃除します。絨毯やラグに掃除機をかけ、窓や床を拭きます。テーブルや椅子の脚も大掃除のタイミングできれいにしましょう。この時に活躍するのが古くなったタオルやTシャツ。床を拭いてそのままポイなら、掃除後も楽ですね。

<予防掃除>
絡まったコードにたまるほこりの掃除は頭が痛いです。そこで「電源タップ」を床に置かず、壁や家具に取り付けます。こうすることで、コード類が宙に浮き、日々の掃除が簡単になります。


浴室
続いて浴室です。浴室全体に重曹水や洗剤を吹きかけこすって汚れを落とした後、シャワーで全体を洗い流し水気を拭き取ります。天井など手が届きにくい場所は、柄の長いフロアワイパーを使うと便利。洗剤を吹きつけたクロスを取り付けて拭いた後、水拭きします。
カビ取り剤は、浴室がぬれていたり、カビの上に皮脂や石鹸カスがついていたりすると効果が出にくくなります。先に洗剤などで洗って、水気を拭いてから使いましょう。

<予防掃除>
バスルームで必要なのがヌメリやカビ対策です。風呂おけやバスチェアは、壁にフックを取り付けてつるしたり、浴槽のフチにかけたりして、直接床に置かないようにしましょう。


トイレ
トイレは、タンク→便座表から便器外側→便座裏側・便器のフチというように、きれいな場所から掃除をするとトイレ用掃除シートや雑巾を無駄なく使えます。

<予防掃除>
トイレ専用の掃除用品は、すべてつるすか、カゴに入れて収納するようにします。床に置かないことで、フロアの掃除が楽になります。


このほか、大掃除だから手をつけたくなる台所の棚や、引き出しの中の片付け。ポイントは頑張りすぎないこと。例えば、棚の一番下、引き出しの上段など片付ける範囲を絞ることです。そうすると気持ちが楽に、短時間で達成感が味わえます。


これは使える、大掃除の便利グッズ
いつもの掃除ではやらない場所や細かな作業に、100円ショップで買えるグッズが役に立ちます。

急須注ぎ口ブラシ


大掃除のタイミングできれいにしたいのが、浴室扉の下にある通気口。ここにほこりが溜まっていると、空気が流れずじゅうぶんな換気ができなくなります。急須の注ぎ口を洗う際に使う細長いブラシは、浴室扉のスリットの掃除にピッタリ。浴室の外からブラシを入れて、汚れをかき出せばスッキリします。

ペンキなどのハケ
ほこりや土がたまっているサッシの溝は、掃除をするのも大変です。ペンキ塗りなどに使うハケでかき出し、掃除機で吸い取ります。汚れが溜まりやすい場所に活躍するのがマスキングテープです。溝に沿ってマスキングテープを貼っておき、汚れてきたらピーッとはがす使い方もおすすめです。



ちょっとの掃除を習慣にすれば、来年の大掃除はもっと楽に
毎日数分でもほこりが汚れになる前に取り除くことができれば、年末の大掃除はかなり楽になります。

掃除が簡単にできる部屋づくりをご紹介しましたが、すぐ使える場所に掃除用具を置く、お風呂に入った時に簡単に浴室を流すなど、日々の生活を工夫することで掃除の負担を少なくすることができそうです。

大掃除は掃除のしやすい部屋に生まれ変わらせるチャンスです。楽しんできれいにして、新年をお迎えください!


<参考書籍>
「ムダ家事が消える生活」(サンクチュアリ出版)

<監修>
 知的家事プロデューサー 本間朝子

 自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、
 ムダな時間と労力を省く「知的家事」を考案。
 テレビ出演・著書多数。
 http://honma-asako.com/






photo: Getty Images

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