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喜ばれる贈り物を知りたい! 選び方のポイントを伝授

(2019.11.19)

旅のお土産や誕生日のプレゼント、クリスマスなどのイベントに合わせた贈り物や、冠婚葬祭に合わせた贈り物など、日々の生活の中で贈り物をやりとりする機会は多いものです。相手に喜んでもらう贈り物を考えるのはとても楽しいですが、何を贈れば良いか頭を悩ますことも多いですね。年末のギフトシーズンに向け、贈り物選びのポイントをお伝えします!

相手に喜ばれる贈り物を贈るには
贈り物は何を贈っても良いわけではありません。相手が喜ぶ物を贈りたいですし、贈り物に関するマナーもあります。ギフトに関するコンサルティングなどを行う「ギフト研究所」によると、ギフト(gift)の頭文字を取り贈り物をする時に気をつけたい4つのポイントをあげています。

Good・・・質にこだわる、優れた贈り物
Identity・・・個性(ストーリー性含む)の追求
Focus・・・特徴をどこまで掘り下げられるか
Thanks・・・感謝の気持ちが伝えられる


相手の立場で選ぶことはもちろんですが、贈る物について十分に知っていることが大切です。日頃から百貨店のギフト売り場や、流行りのお菓子情報などをチェックすると良いでしょう。また、以前に贈った物を再度贈らないよう、誰にいつ何を贈ったかがわかる贈り物リストを作っておくと役立ちます。

それではこれからの季節に関連した贈り物について、選び方や一般的な予算を「ギフト研究所」に教えていただきましたのでご紹介します。

<お歳暮>
贈る時期は11月後半から12月25日までとされています。1年間お世話になった気持ちを込めて、実家や義理の両親、会社の上司、習い事の先生など幅広く贈られます。旬の食品や、年末年始に備え日持ちする加工食品やお菓子、アルコール類が定番。予算は3,000〜5,000円が一般的。アルコール類は、スパークリング日本酒のような話題性がある物も喜ばれます。相手の好みがわからない時は、好きな物を選べるカタログギフトが便利です。

<クリスマス>
日本では宗教に関係なく、イベントとしてプレゼントを贈ることが定着しています。相手との関係を考え、あまり負担にならない物を贈りたいです。恋人同士ならアクセサリーや時計、マフラーなど身につける物が人気です。それほど親しくない仲なら、身につける物よりキーホルダーなど実用的な物が無難。夫婦間なら夫へは革製の手袋、妻にはアクセサリーなど自分では買えないちょっと贅沢な物も喜ばれます。

<お正月の帰省土産>
お歳暮とお年賀を兼ねて帰省時のお土産で代用する場合は、1年の締めくくりと年始の挨拶を込めて改まった物が良いです。家族が集まる食卓で楽しめる食品類や普段より少し贅沢なお酒など5,000円程度が目安となります。田舎の方が美味しい食材がある場合は、都会でしか手に入らない加工品がおすすめです。例えば帰省先が果物の産地でも、有名パティスリーのフルーツケーキなら喜ばれます。

<ホームパーティ>
ホストの負担にならないドリンク類やお花が定番とされています。会費制のパーティなら何も持たずに大丈夫ですが、気になる時は個包装されたお菓子を持っていくと必要がなければ持ち帰れます。初めて訪問する場合は、好みに左右されない日持ちする焼き菓子や紅茶、コーヒー類だと失敗が少ないです。ワインパーティでは、ミネラルウォーターやソフトドリンク、おつまみにもなるドライフルーツやナッツ類が喜ばれます。頻繁に集まる場合は、ホストやゲストに負担がかからない1,000〜2,000円の手土産で大丈夫です。お世話になっている方に招かれた時は、3,000円前後を目安とします。

<誕生日>
相手の好みやライフスタイルを知っていればそれに合う物を。知らない場合は、何に興味を持っているか会話やSNSをチェックしたり、共通の友人にリサーチすることができれば大成功です。相手の喜ぶ顔を想像しながら、あれこれ考えましょう。


贈り物をいただいたら「お返し」がつき物です。マナーとして「半返し」が基本とされ、もらった金額や品物の半額か半額程度の物をお返しします。しかし、相手との関係によるのであまり深く考えず、いただいた物を食べた感想や使っている写真を添えたお礼のカードでも十分です。お返しのタイミングを失い時が経ってしまっても、「遅ればせながら」と一言添えてお菓子などを贈れば気持ちは伝わります。またお歳暮に対する返礼品は不要とされているので、届いた日に電話やメール、後日お礼の手紙などで感謝の気持ちを伝えます。

やってしまいがちな贈り物NG
相手の好みを考えて喜ばれる贈り物を選べば基本的に大丈夫ですが、いくつか贈ってはいけない物もあります。せっかく贈ったのに相手の迷惑にならないよう、覚えておくと便利な贈り物NGをまとめました。


・相手の家に近い店舗のお菓子
美味しいと話題のお菓子でも、相手は飽きている可能性があります。

・自分の好みを押し付ける
貴重なお酒でもアルコールを飲まない人には嬉しくないですし、甘い物を制限している人への高級チョコレートも控えたいです。

・手間がかかる物
切り分けが必要なお菓子や調理をしなくてはいけない食品は、相手の負担がかかるので避けます。

・高価な物
宝石や高価な貴金属は、付き合いの程度を考えて贈りましょう。相手に心理的な負担を与える場合があります。

・競合メーカーの物
相手の仕事を把握できない場合もありますが、わかる範囲で競合メーカーの商品は避けましょう。

・冷凍、冷蔵が必要な物
貴重な食品やいくら新鮮な物でも、相手の家の冷蔵庫を占めてしまうような物は避けます。

・実は縁起が悪い物(刃物、ハサミ)
海外ブランドや有名店の刃物類は、使用頻度も高く重宝しますが、「切る、割る、分かつ」贈り物は縁起が悪いとされています。でも、相手が望んでいる物であれば大丈夫です。

ただしNGとされている物は時代とともに変化しているようです。「ギフト研究所」によると、「割れ物」は引出物で縁起が悪いと敬遠されていましたが、最近はグラス2客セットなどのガラス製品や陶器製品が人気なのだとか。
「最近は贈る方もゲストに合った商品選びをされております。その他、フレグランス系(バスソルトやハンドクリームなど)も選ばれており、タブーが薄らいできているのではないでしょうか」
堅苦しく考えすぎず、相手がもらって嬉しい物を贈るのが一番ですね。

贈り物はもらっても嬉しいですし、相手に喜んでもらえるのも嬉しいです。フォーマルからパーソナルまでさまざまな贈り物の機会があります。贈り物を考えることをストレスにしないよう、失敗しないお菓子類など定番の商品をいくつか決めておくのも良いかもしれません。また家の近所でお気に入りのスイーツ屋さんなどがあれば、急に贈り物が必要な時に慌てずに済みます。

品物に目が行きがちですが、結局は気持ちが大切です。贈り物は相手に対する思いや感謝の気持ちを伝える手段と考え、ギフト上手になりたいですね。


参考サイト:
一般社団法人ギフト研究所  http://www.gift-kenkyu.com/

参考図書:
「心から喜んでもらえる贈りもののマナー」冨田いずみ

<監修>
一般社団法人ギフト研究所
http://www.gift-kenkyu.com/

photo: Getty Images


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