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冬の1匹が夏の100匹に!?冬こそ徹底すべきゴキブリ対策

(2018.10.24)

害虫の中でもダントツに嫌われるゴキブリ。夏が終わり、ゴキブリシーズンも終わったと安心していませんか。実はマンションなどの室温が高い環境下では、ゴキブリは一年中活動しています。ゴキブリが繁殖可能な環境があれば、そこで増殖している可能性があるのです。

ゴキブリの繁殖力は“1匹見たら100匹いる“と言われるほど。実は夏に100匹退治するより、冬に暖かい場所で生息している1匹を徹底的に退治する方が効果的です。今回はゴキブリの生態から、専門家に聞いた駆除方法をお伝えします。
※ゴキブリの画像は掲載しておりませんので、安心してご覧ください。

冬でも暖かい場所で活動している

世界で生息するゴキブリの種類は約4000種ですが、日本にいるのは60種類ほど。そのほとんどは野外で活動し、屋内に入り込んでくるのはごくわずかです。

屋内で見かけるゴキブリの代表はクロゴキブリとチャバネゴキブリ。クロゴキブリはその名の通り色が黒くて体は大きめ、チャバネゴキブリは茶色でクロゴキブリに比べて体は小さめです。

同じ屋内に生息するゴキブリですが、それぞれ生態が異なります。

クロゴキブリの寿命は8ヶ月~1年半です。屋内だけでなく、植え込みの下など屋外でも生活しているので、窓や扉、排水溝から屋内に入ってきます。自力で高い場所に登ることは難しいので、マンション高層階ではクロゴキブリの出現率は低くなります。

チャバネゴキブリの寿命は3~5ヶ月です。クロゴキブリのように屋外では生息せず屋内にいます。ダンボールの隙間のような数ミリの狭い場所を好み、ダン ボール箱、物について屋内に入ってきます。

クロゴキブリは寒さに強く、気温が低くなっても活動を続け卵も越冬します。チャバネゴキブリは寒さに弱いですが、冷蔵庫や電子レンジの裏など、暖かい場所を選べば冬でも生息できます。人目につく機会は減るかもしれませんが、寒くなるからゴキブリはいないと安心してはいけません。

繁殖力の秘密は卵にあった

ゴキブリの繁殖力が強い理由は、卵の産み方にあります。ゴキブリのメスは卵鞘(らんしょう)という卵のケースを持ち、その中に卵を入れて活動し、時期がきたら卵鞘ごと分離します。

卵鞘はカプセルのように卵を守っているので殺虫剤や燻煙剤が効きにくく、殺虫剤を散布しても卵鞘から孵化します。紙や木材を好み、ダンボールなどに卵鞘を産み付けるので、室内にゴキブリがいなくても荷物を梱包していたダンボールに卵が付着していて、いつの間にか発生ということが起こるのです。


ゴキブリを見たらどうする!?
家の中でゴキブリを見たら、どうしたら良いでしょう。丸めた新聞紙やスリッパで叩く?それは、菌を撒き散らすことになるのでNGです。ゴキブリは病原菌の運び屋とも呼ばれ、食中毒の原因となるサルモネラ菌はゴキブリが汚染源の場合があります。

正解は、殺虫スプレーを使うことです。殺虫スプレーをかけて、弱ったらビニール袋に入れ封をして捨てましょう。動きが弱ったので、隙間に逃げても大丈夫と安心しないでください。最後の力を振り絞り、卵を産んでしまうことがあります。最後までしっかり退治することが大事です。


専門家に聞く駆除方法

お掃除のプロとして知られる「株式会社ダスキン ターミニックス(以下、ダスキン)」は、ゴキブリ駆除サービス(家庭用害虫駆除定期サービス)を提供しています。屋内でゴ キブリが好むのは「暗い」「狭い」「ジメジメしている」「暖かい」場所です。

ゴキブリ駆除だけではなくエサや水分をこまめに掃除して、ゴキブリが生息できない環境を作ることも大事です。ダスキンでは、夏だけでなく秋や冬にも有効なゴキブリ対策と予防法として、4つのポイントを紹介しています。

【床面や食器棚は乾燥させる】
キッチンの床・排水口、エサになる食品くず、こぼれた水などはこまめに掃除し、乾燥した状態を保つようにしましょう。また、食器類は使うたびに洗い、乾燥させてから食器棚にきちんと保管しましょう。

【ダンボール箱は外に置く】
古いダンボールや古新聞はゴキブリの住処になりがちです。こまめに処分しましょう。

【食品・食材はラップをかける】
食べ物を保管する際はラップやフタなどをして露出させないようにします。また、冷蔵庫や密閉容器に隙間がないか確認することも重要です。

【生ゴミ類をためない】
生ゴミ、食べ残しなどはこまめに廃棄しましょう。ゴミ箱に移す際にゴミが落下・散乱しないようにすることも重要です。


徹底的にゴキブリが出ない環境を作る
ゴキブリの卵は丈夫な殻で覆われているので、殺虫剤を使用しても発生する可能性があります。そのため、ダスキンのゴキブリ駆除サービスでは、年6回の定期的な管理でゴキブリを寄せ付けない環境を作るようにしています。

具体的な駆除方法はプロの目による徹底調査から始まります。台所や洗面所の隅、シンクの裏など活動中のゴキブリはもちろん、死骸や糞、卵が落ちていないかをフラッシュライトを当てて目視で確認し、見つけたらバキュームにより吸い取ります。さらに生息率の高い場所に少量のベイト剤(駆除に使用する薬剤。少量で効果的にゴキブリを巣ごと撃退することが可能)を設置。生息状況を確認するための「調査トラップ」も置き、ゴキブリを徹底して駆除します。

まずはゴキブリが生息できないよう清潔にしておくことが大事ですが、もしゴキブリが大量発生してしまったら専門家に依頼するのも一つの方法です。ゴキブリの活動が活発になる夏場ではなく、秋や冬にゴキブリの発生源を取り除くことがゴキブリ対策として有効です。

参照リンク:
株式会社ダスキン ターミニックス
https://www.duskin.jp/terminix/

<監修>株式会社ダスキン ターミニックス

photo: Getty Images

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