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マンション居住者間のマナートラブル(前編)~トラブル発生!そのとき、どのように対処する?~

(2019.4.4)

国土交通省が発表した「平成25年度マンション総合調査結果」によると、マンション内のトラブル発生状況で1位は「居住者間のマナー(55.9%)」。世帯構成や生活時間帯が異なる人々が生活するマンションでは、居住者間のトラブルが少なからず発生します。

一体どんなトラブルが起こるのか、また、トラブルが発生したときどのように対処すればよいのか……さまざまな対処法を、住宅ジャーナリストの山本久美子さんに直接うかがいました。今回は、その1回目です。

どんなマンションにもマナーに関するトラブルはある
「平成25年度マンション総合調査結果」では、居住者間のマナーをめぐるトラブルの具体的内容として「違法駐車・違法駐輪(40.1%)」「生活音(34.3%)」「ペット飼育(22.7%)」をあげています。このようなトラブルを防ぐことはできないのでしょうか。

「例えばごみ出しのルールを守らないなどのトラブルは、どんなに管理がいいマンションでもあります。だからと言ってそのマンションが悪いということではありません。問題はマナー違反があったときにどう対処するかです」(山本さん)

年齢や家族構成、生活する時間帯が違う人が共同で暮らすマンションなので、多かれ少なかれマナー違反は発生する……それ自体は仕方がないと割り切ることが必要かもしれません。

それでは、具体的にどのようなトラブルが発生しているのでしょうか。住宅の現地取材や購入者の面談調査など幅広く活動されている山本さんに、発生しがちなトラブル例を教えていただきました。


ごみ出しに関するトラブル
マナーが悪い人もいますが、自治体によってごみの分別が違うので、その地域の分別方法をそもそも知らないという場合があります。以前住んでいた地域のルールを踏襲していることもあるでしょう。
また、ごみ袋を置く所定の位置が高いなど、高齢者の方が対応できず、下に置いてしまうことがあります。
それから、乳児や高齢者の紙おむつの処理がきちんとされていなかったり、粗大ごみの出し方が適切でなかったりして、ごみ収集業者からマンションの清掃の方にクレームがある場合もあります。

違法駐車・駐輪に関するトラブル
マンションの駐車スペースに、マンションの訪問者や近隣に用事がある人が駐車してしまいます。また自転車の駐輪場が上下二段のラックになっている場合、上段にあげるのが面倒なので空いているスペースに置いてしまうことがあります。

ペットに関するトラブル
ペット可のマンションでも、マンションにはペットが苦手な人が住んでいるケースもあります。エレベーターでペットを抱いて乗っていても、ペットが苦手な人にとっては恐怖を感じることもあるでしょう。また、ペットと暮らしている人が、ペットの毛がついたマットをベランダでバタバタすることで、毛が他の部屋の洗濯物についてしまうことも……。


生活音はデリケートで複雑な問題

トラブルの中で難しいのが生活音に関するものです。上の階の子どもが走り回る音がうるさい、隣の部屋の音楽が聞こえるなど、日常生活を送る環境で継続的に発生する音はストレス度合いが高くなります。

「マンションを建てる前にはわからない問題ですし、低層階と上層階では違ってきます。子どもが椅子から飛び降りたときの重量音が聞こえる場合もあれば、スリッパのパタパタという軽量音が気になる場合もあります」

人による感度や生活時間帯が関係するとても複雑な問題。さらにマンションの構造も絡んでくると山本さんは教えてくださいました。

「マンションが高気密高断熱になればなるほど外の音が響きます。また音は伝播するので、隣の部屋がうるさいと思っても、隣室は空室という場合もあります」

赤ちゃんの泣き声やペットがほえる声など、自分にとっては気にならない音でも、人によっては不快な音になってしまう場合もあり、トラブルの中でも一筋縄ではいかない問題です。



トラブル発生時の対処ステップ

それでは、トラブルが発生した時、どのように対処するかご紹介します。山本さんがやってはいけないこととして強調するのが「いきなり当事者間で話すこと」です。

「発生源を特定できないまま感情論で言い合うのは最も避けなくてはいけないです。基本的には管理組合に相談して原因を特定します。居住者間のマナー違反があったら、まずは管理組合に相談しましょう」

マンションの区分所有者は必ず管理組合のメンバーになっています。管理組合は建物や敷地などの管理を行うことを目的に活動し、居住者間のマナーに関するトラブルも管理組合(運営する理事会)が相談窓口となることを覚えておきたいです。トラブルが発生すると、管理組合は管理委託契約を結んでいる管理会社に相談し、助言を受けて問題解決に向けたアプローチを段階的にとります。

ごみ出しに関するトラブルが発生したら
例えば「Aさんがごみ出しのルールを守らない」と居住者から管理組合にクレームがありました。管理組合は、言われるままAさんに注意することはありません。

「まずは、マンションの掲示板にごみ出しのルールを守りましょうという掲示をします。それでも改善されない場合は、全戸に対し管理組合からごみ出しに関する注意書きを配布します。ルールを知らなかった場合はこの段階で改善されることがほとんどです。それでもなおらない悪質な場合は、ルール違反者を特定し理事が直接話すこともあります」

違法駐車・駐輪に関するトラブルが発生したら
マンションの管理員が敷地内を巡回しているので、違法駐車があれば声をかけ、注意の紙を車のワイパーなどにはさむことで長時間放置されることは少ないようです。違法駐輪も管理員が自転車に注意の紙をつけることなどで、通常はおさまります。

ペットに関するトラブルが発生したら
ペットの場合も、管理組合からマンションの掲示等を通じて居住者全員に対して注意が促されます。改善されなければ、段階を踏んで解決に向かいます。
また、トラブルを未然に防ぐ取り組み例として、ペットクラブというものもあります。ペットと暮らしたい人にとって、マンションがペット不可になるのは最も困ることです。そこで管理組合活動の一環として、マンション内でペットを飼っている人のクラブをつくります。管理組合に寄せられた苦情を共有し、ペットのしつけに関する勉強会を定期的に開催することでトラブルを予防できます。


「問題はマナー違反があることより、恒常化しエスカレートすることです。マナー違反を放置すると、それを見た人も同じことをしてしまいます。だから初期対応が非常に大切です」

管理組合が的確に活動していれば、マナー違反があっても経験豊富な管理会社のアドバイスを受けて、迅速に対応することができます。居住者はいっとき不快な思いをするかもしれませんが、すぐに快適な生活環境が戻ってくれば大きなストレスにはなりません。

居住者間のトラブルは当事者間だけで解決しようとせず、まずは管理組合に相談することを覚えておきたいです。管理組合の活動が、快適な住環境を守る上で重要なのです。

次回は、トラブルを軽減するための管理組合の役割について、山本さんに詳しくお話をうかがいます。



住宅ジャーナリスト 山本久美子
早稲田大学卒業。リクルートにおいて「週刊住宅情報」「都心に住む」などの副編集長を歴任。04年に独立。住宅の現地取材や購入者の取材や面談調査などから得た幅広い知識を活かし、住宅メディアの編集・執筆やセミナー等の講演活動を行っている。
https://www.facebook.com/yamakumiworks





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