検索フォーム

現在地

お子さんの成長にうれしいメリットいろいろ 親子で楽しむ持ち寄りパーティーのすすめ

(2020.5.26)


家族で過ごす時間を楽しくしたい、お子さんの好奇心を満たしてあげたい、そう考える方は多いはず。そんな時は、家族がそれぞれ料理を作り、みんなでそれを食べる「親子で持ち寄りパーティー」はいかがでしょうか? お子さんに調理してもらうことは、美味しい、楽しいだけでなく、食育や心の成長に役立ちます。今回は、食育に欠かせない、料理、体験、を推進するキッズキッチン協会に「親子で持ち寄りパーティー」のメリットをお聞きしました。


メリットいろいろ! 「親子で持ち寄りパーティー」とは?
学校が長期間休校となる間、子育て中のご家族は、お子さんとの過ごし方をいろいろ模索したのではないでしょうか。工作や読書など、家でできることはいろいろありますが、今回おすすめしたいのは、「親子で持ち寄りパーティー」です。

持ち寄りパーティーといえば、参加者が一品ずつ料理を持ち寄るもの。今回は、お子さんにも料理を任せて、家族みんなで持ち寄ります。親御さんもこの機会にお子さんの手料理を味わってみましょう。では、具体的にどのように用意するかというと…

・お父さんが買ってきたクラッカーにアンチョビやチーズなどお気に入りの食材をのせる
・お母さんが飲み物や唐揚げなどのお惣菜(買ってきてもOK)を用意する
・お子さんが野菜などの食材をちぎってサラダにしたり、まぜるだけのドレッシングを作る

など。お子さんの年齢によってお子さんがやりたいこと、できることをやらせてあげたいですね。

<いろんなメリット>
「子ども自身が食べたいもの」や「子どもが大人に食べさせたいもの」を作れるという状況は、お子さんにとっても楽しいこと。しかも、料理に挑戦することで、子どもの成長に役立つことがいろいろあります。



・食育を行う機会になる
切る、焼く、食材を知るなど、料理するという経験を通して、食に関する知識などを習得することができる食育。「親子で持ち寄りパーティー」はそんな食育の実践そのもの。食育を通して、多彩な食材を使った栄養バランスの良い食生活が送れる人に育てることができる他、食材に触れ、知ることで、好き嫌いを克服できるという要素もあります。

・自分で考える力や注意力を養える
料理の盛り付けや材料の組み合わせを考えることで創造性を養うことができます。また料理は切る、ちぎるなど手先を使ったり、食材などの重さを計ったり、火や包丁などを使うことで注意力を高めることにもなります。さらに、手順などを考えることにより計画性も育むことができます。

・達成感を得られる
ひとつのレシピを完成させることで、「作った!」という達成感を得ることができます。さらに家族が美味しいと喜んで食べてくれれば、それがお子さんの自信にも繋がります。

・成功体験を積み重ねることができる
多くの工程がある料理。ちぎって、焼いて、味を付けて、盛り付ける、一つひとつの手順が、小さな成功体験となります。成功体験は、お子さんの自己肯定感を育てます。


パーティーなら楽しみながら好奇心を満たせる



お子さんに料理をさせると言うと身構える親御さんは多いかもしれません。しかし、ちぎって盛るだけのサラダなど、火や包丁を使わなくてもできるレシピもあります。「やってみる?」と声を掛けて、ごっこ遊びの延長で誘ってみてはいかがでしょうか?

お子さんに料理をしてもらう時のポイントは、どんな変なことをしても、どんな色の組み合わせになっても「わあ、ありがとう」「個性的だね!」「〇〇ちゃんらしいね」「初めての味だ!」「組み合わせがいいね」など、否定しないこと。遊びの感覚で自由に料理を楽しませることで、食材の組み合わせや味などお子さんならではの発見があるかもしれません。

さらに調理だけでなく、パーティーという要素もしっかり盛り込み、楽しさを演出すればお子さんの好奇心を満たすことができます。

<パーティー気分を盛り上げる方法>
・テーブルなどをセッティングする
パーティーをするときは、部屋を片付けることで、雰囲気が盛り上がります。テーブルクロスをお子さんと一緒に選んだり、お皿やカトラリーをセッティングすることでおもてなしの知識をお子さんに伝えることができます。

・いつもとは違う場所で食べる
いつも食事をするダイニングルームではなく、リビングのソファとローテーブルや庭やテラスなど、いつもと違う場所で食べることで非日常感を楽しめます。

・食器を工夫してみる
庭やテラスなら紙やプラスチックのものを、リビングやダイニングなら子どもにも陶器のお皿に盛り付けてみるなど、食器もいつもと違うものを選べば気分も変わります。

この他、家族で写真を撮ったり、セッティングに必要な小物を作ることでも楽しさや満足度を高められます。


子どもの生活スキルのアップにも



持ち寄りパーティーのあとは、一緒にお片付けにも挑戦してもらいましょう。調理や片付けなどをしたことで、お子さんが家事に興味を持ってくれれば、お手伝いをさせるチャンスです。お手伝いは、子どもの生活スキルをアップします。とくに共働きのご家庭では、お子さんが料理ができるようになれば、仕事が忙しい時もお子さんが自分でご飯を食べてくれるという安心がついてきます。

また、任されていると感じることでお子さんに責任感が芽生えます。さらに親御さんが日々やってくれていることの大変さを実感することで、親への感謝の気持ちに気付くお子さんもいるでしょう。

家で家族が共に過ごす時間が長いと、親御さんが勤しむ食事の支度などにお子さんも興味を持ちます。家族みんなで取り組む持ち寄りパーティーをきっかけに、作ること、食べることへの関心を高めたいですね。料理は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を発達させてくれます。お子さんの五感を磨くことができれば、おうちで過ごす時間がより有意義なものになるのではないでしょうか。


<監修>


キッズキッチン協会

食育基本法が2005年7月に施行され、「食育」を国民運動とし国を挙げて食の大切さを教育の中に取り込みました。 キッズキッチン協会は、日本の豊かな未来のために活動していくことを目標として設立されました。幼児のころから「料理をする」という行為を通じて“五感”を働かせ、体験する体感型食育を推進しています。体験によって得られる計り知れない可能性や将来性に着目し、 さまざまな業界の知識・技術を集結し、情報交換や研究を重ねています。
https://www.kids-kitchen.jp/


photo: Getty Images


関連リンク


「いいね!」がもらえるインスタ映えレシピ&スマホで上手に料理を撮影する方法
旬を楽しむ、おうちで作る簡単スムージーレシピ
夏までに健康的で理想的な体を目指したい!簡単に作れるおすすめのダイエットレシピ
コラム一覧はこちら

でんき案内板 おすすめメニュー


電気料金明細の確認はこちら